日本の伝統的な建築様式とその特徴が、現代の住宅建築のモデルとしてどのように役立つかについて書かれた、注目すべき古典的な一冊。
著者であり建築家のハイノ・エンゲル氏は、部屋の機能や間仕切りの柔軟性から、人体解剖学が日本の尺度に与えた影響まで、驚くほど詳細に(多数の建築図面も含めて)記述している。
本書は、日本の伝統的な家屋がなぜそのような構造になっているのかを探るのではなく、日本の家屋とは何か、どのように建てられているのかという、実用的な情報に焦点を当てている。
単に日本家屋の特徴を説明したものではなく、この日本人の建築的偉業を現代の生活や建築に生かす可能性を探るものである、と著者は言い、さらに、日本家屋の独特のディテールは、他のどの形式の住宅構造よりも現代住宅のパターンとして適していると考えている。
建築家であり、アメリカ建築家協会フェローであるミラ・ローカー教授による新しい序文を加えたこのハードカバー版は、この人気作を現代の読者に届けるものである。